生産物流研究部会
新型コロナウイルス感染拡大により、物流は大きな変化を余儀なくされました。また同時に人手不足や働き方改革、物流費の高騰など、様々な課題を投げかけています。モノづくり現場における生産性向上のためには、モノと情報の流れをスムーズにすることで、ネックと停滞部分を見える化し、全体を俯瞰した物流システムの構築がカギを握ります。我々が築き上げてきた力強い現場で、モノづくりと物流を一体のサプライチェーンとしてとらえ、そこに新たな技術を活用した自動化や物流作業の効率化など、改善を加えることで全体を最適化していく事が重要であります。そこで、様々な物流改善事例の研究を通して、モノづくりにおける最適物流について考えます。
是非ご参加・ご登録をお願い申し上げます。
年間スケジュール
第1例会 工場見学会 2024/6/21(金) 13:30~17:00 ※1回開催となりました。 ㈱デンソーロジテム 高棚事業所 (愛知県安城市) | 「物流を魅力ある仕事にする為に」 ~長く働きたい職場を目指して~ ㈱デンソーロジテム SCM本部部品物流室長 大山盛雄 氏 |
デンソーロジテム高棚部品物流センターでは、2014年より労働人口減少を見越して「高齢者・女性が活躍できる職場」を目指してきた。加速する人口減少や乗務員不足などの社会課題・物流課題解決に向け、デンソー製造部との共同輸送、IE手法活用による標準化・省人化等により持続可能で安全・安心な物流現場創りに取り組んでいる。この活動に職場メンバーが役割を持ち全員参加で参画し本音の会話を交わすことで、貢献実感と自己成長感を引き出しエンゲージメントに繋げている。現在進行形ではあるが、今までの活動と今後の方向性をご紹介いただく。 [主な取扱品目:海外拠点用輸出梱包部品(エンジン制御用部品、室内空調ユニット用部品等)] | |
第2例会 工場見学会 2024/8/21(水) 2024/8/22(木) 13:30~17:00 ㈱東郷製作所 豊明工場 (愛知県豊明市) | 「工程集約による物流効率・生産性の向上」 ~ホースクランプの成形から組み立てまで一貫生産体制の構築~ ㈱東郷製作所 製造部豊明工場長 畠山正和 氏 |
2023年1月に稼働を始めた東郷製作所 豊明工場は、本社工場で手掛けている主力製品の自動車用締結部品であるホースクランプの生産を移管し、これまで分散していた各工程の集約を進めている。豊明工場では工程レイアウトの最適設計・物流作業のスマート化を図り、工程間物流の効率を向上させるだけではなく、ホースクランプの生産能力を従来比10%増の生産を可能としている。また職場環境改善やカーボンニュートラルへの取り組みも行っており、今回はこれらの取り組みについてご紹介いただく。 [主な生産品目:ホースクランプ、電動化関連商品] | |
第3例会 工場見学会 2024/10/2(水) ①09:30~12:00 ②14:00~16:30 (予定) 豊田合成㈱ みよし物流センター (愛知県みよし市) | 「目視からAIへトラック積載量の算出を自動化」 ~最短1日での出荷を可能にする物流システム~ 豊田合成㈱ 生産管理部物流管理室グループリーダー 荒木貞亮 氏 |
豊田合成㈱では、製品納入時の輸送効率を高めるため、トラックの積載量の算出をAIで自動化するシステムを開発。同社みよし物流センターで運用を開始し、年間の運行本数を約4400便減らし、140トンのCO2を削減している。同センターで積み下ろしをする1日当たり500便、全てのトラックが対象となる。貨物を24時間撮影し、AIによる画像解析で貨物量を自動的に算出し、正確な積載量の把握が短時間で可能となった。今回はこれらの取り組みについてご紹介いただく。 [主な取扱品目:自動車のセーフティーシステム部品、機能部品、内外装製品等] | |
第4例会 工場見学会 2024/11/19(火) 2024/11/20(水) 13:30~17:00 日本通運㈱ 平井事業所 (東京都江戸川区) | 「人財不足を補足する物流自動化」 ~省人化、生産性向上を目指す機器の導入~ 日本通運㈱ 関東甲信越ブロックロジスティクスビジネスユニットロジスティクス第三営業部長 平岡 章 氏 |
医療機器を中心とした販売物流を担う日本通運㈱平井事業所。昨今消費拡大に伴い増大する物流量に対し人財不足が顕著となってきており、従来の出荷方法・体制では業務を維持していくこと自体が困難となっている。そのため業務プロセスをどのように改善し継続していくことが喫緊の課題である。この課題を解決するために様々な自動化機器(Suresort、メルパック、ピッキングカート、T-sort等)を導入し、省人化のみならず生産性の向上などに貢献している。今回はこれらの取り組みについてご紹介いただく。 [主な生産品目:コンタクトレンズ、創傷・褥瘡に用いる医療機器、ストーマケア用品、生活雑貨] | |
第5例会 工場見学会 2025/1/15(水) 2025/1/16(木) 13:00~17:00 NECプラットフォームズ㈱ 掛川事業所 (静岡県掛川市) | 「自律走行ロボ導入による構内物流改革とDX構築による生産効率向上」 ~人手不足に備え生産効率30%向上の実現~ NECプラットフォームズ㈱ 掛川工場長 近藤貴宏 氏 |
NECプラットフォームズ掛川事業所は、NECグループのものづくり拠点として、ホームネットワーク・ビジネスネットワークルータや車載通信機器などを生産している。同事業所では、2023年8月にスマートファクトリーを本格稼働させた。従来の無人搬送車(AGV)以外にも、17台の自律走行搬送ロボット(AMR)を、ローカル5Gを活用し同時制御を行っている。加えて量子アニーリング技術を使って生産設備の最適な計画を立案するなど、同事業所全体の生産効率の30%向上を目指し、将来の人手不足に備えた対応を実施している。今回はこれらの取り組みについてご紹介いただく。 [主な生産品目:ホームネットワーク・モバイルルータ製品、ビジネスネットワーク製品、車載通信機器] | |
第6例会 工場見学会 2025/2/27(木) 13:30~17:00 ㈱ダイヘン 六甲事業所 (兵庫県神戸市) | 「構内物流改善によるロボット生産の自動化」 ~『ダイヘンならでは』の工場実現を目指して~ ㈱ダイヘン FAロボット事業部製造部長 浅野真一 氏 |
アーク溶接ロボットなどを手がけるダイヘンは、ロボット製造拠点の六甲事業所として「ロボットがロボットをつくる」をコンセプトに生産の自動化を進めている。組立や鋳造部品のバリ取り仕上げ等複数の作業に自社ロボットを導入し省人化をすすめるのはもちろん、自動倉庫を活用した材料配膳作業の自動化や、AGF(無人搬送フォークリフト)を活用した材料、仕掛品・完成品の搬送自動化、作業動線を最適化した工場レイアウトの実現など構内物流において様々な工夫を凝らしている。今回はそれらの取り組みついてご紹介いただく。 [主な生産品目:産業用多関節ロボット] |
幹事
㈱アイシン | グループ生産管理本部生産・物流改革部物流管理室室長 | 渡辺 信男 氏 |
㈱イノアックコーポレーション | 生産管理本部自動車物流部部長兼産業資材物流部部長 | 三浦 丈史 氏 |
㈱オティックス | 生産管理部海外事業グループグループリーダー | 杉本 勝利 氏 |
小島プレス工業㈱ | 生産企画部物流企画室室長 | 西岡 秀二 氏 |
トヨタ自動車㈱ | 生産調査部主査 | 島村 明邦 氏 |
開催要領
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052-221-1261